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大学教員として生きる道

著者は私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

2016-01-01から1年間の記事一覧

論文の査読

大学院生時代の苦い思い出がある.それは,初めて学術雑誌に論文を投稿した時のことだ. 投稿するまでに研究室の指導教員に投稿OKの返事をもらう必要があるのだが,相当の時間がかかった.指導教員のOKが出た後,投稿した後も査読結果が思わしくなくギリギリ…

出張先のホテルについて

大学教員は裁量労働制なので決まった時間に同じ研究室内で時間を過ごす必要はない。学内にいることもあれば、国内外に出張して研究の打ち合わせをしたり、学会に参加したり、講演会を頼まれたりすることもある。場合によっては授業を休講にしても学外で仕事…

英語力を鍛える

英語力の鍛え方を経験を交えて解説しました.

国際学会に参加する意義

先日,国際学会に参加してきた. 学会に参加した目的は,1)自身の研究発表を行う,2)世界の新しい情報を得る,3)国内外の専門家との交流,4)訪れた国の風土に触れる,などであった. 私は今までに国際学会で何度か発表してきたが,自分で言うのもあれだ…

図書館を利用せよ!

研究や勉強が進まなかったら図書館へ行こう. 私は以前勤めていた大学で図書委員を行っていた. 大学の教員が図書委員で何をするかって,それはもう図書館の運営そのもので,どうやって学生を図書館に来させるか,どうやって図書の貸し出し冊数を増やすのか…

研究者の実力は論文の本数? それとも論文の内容?

大学教員を目指す大学院生,PDにとって論文の本数はとても重要だ. 博士号を取得するために,学術雑誌へのアクセプトが条件になっているケースもあるし,最近は,英語論文でのアクセプト2~3本が博士号の条件になっている大学もある.したがって,博士号を…

科研費に採択されるためにやるべきこと

今回は自分への言い聞かせであるので,万人に参考になるかどうか分かりませんが興味のある方はどうぞ. 大学教員である以上、科研費は男のロマンだ。世界に一つとない新たな挑戦を行い、そのようなチャレンジに対して科研費の採択を受け研究を行い世の中を良…

大学の偏差値とは何か?

大学はよく難易度別に偏差値でランク分けされて,Sランク,Aランクなど毎年更新されているのを見る. しかし,大学内部から見た偏差値というのを大学教員の立場から考えてみたい. 私は,大学ランクでいうところの中堅大学に勤めているが,学内でも学部や…

学会について

先日,私が専門としている分野の国内学会に参加してきた. 学会に行く目的が若いころと少しずつ変化してきたと感じる. 研究者として走り出した大学院生時代には,とにかく新しい情報を知ることや関心のある研究に触れることが楽しくて仕方なかった. 院生の…

教育と研究,どっちが大事?

大学に勤めていると様々な仕事が舞い込んでくる.学内の各種委員会,担任,サークル顧問などは,私が大学教員になりたいと思っていた院生時期には想像していなかった. 教員の校務のなかでも議論になるのが「教育と研究、どっちに重きを置くのか」ということ…

科研費の季節

研究費の確保は大学に勤める研究者にとって生命線だ。 学内の研究費でも十分に研究を進められるという場合もあるだろうが,多くの教員がもう少し予算があればあんなことも,こんな事も出来るのにと感じるであろう. 科研費は研究者の自由な発想に基づいた計…

集中力を高めるために

集中力を高めることは,研究職に限らずどのような職業でも必要なことであろう.しかし,やらなければいけないことがあるのに,いざ机に向かうとなかなか集中できないという経験は誰でもあるのではないだろうか.ではどのようにすれば集中力をアップさせられ…

大学教員の給与について

大学教授は人気職業の一つであるようで,その理由の一つに社会的地位や給与水準が安定していることもあるのだろう. 朝日新聞社出版の大学ランキングに各大学の教授,准教授,助教の実際の給与が掲示されているので,ある意味まる裸状態といえる. 私の場合…

大学教員の夏休み

大学の先生って,夏休みが長くっていいね,って思われているかもしれない.実際,学生の授業がない間はマストの仕事がそれほどない教員もいるかもしれないが,多くの先生方は沢山の仕事を抱えていると思う. 大学のルーティン業務としては会議,オープンキャ…

教員公募について考える

大学教員になるまでの道のりは,人それぞれなので一概には言えないだろうがこれからの時代,教員公募は多くの人が通る関門ではないだろうか. 大学教員になりたくて博士課程に進学し,学位を取得していざ就職となるとスムーズに決まる人の方が少ないのではな…

自身の強みを知る

自身の強みを知ることは,弱みを克服する以上に大切かもしれない. 自分の強みって,言われて何となく得意なことを想像してみると,”集中力がある” とか ”好奇心が旺盛” などと思っていた. そこで,「さあ,才能(じぶん)に目覚めようーあなたの5つの強み…

何故,大学教員になったのか?

何故,大学教員になったのか? 改めて自身を振り返るために考えてみた. 中学,高校時代はあまり勉強は得意ではなく,むしろ運動部に所属してどちらかというと体育会系の活動が中心.しかし,夏休みの自由研究や工作などはどっぷりとはまるタイプ. 何か決め…

教育・研究者としての心得

ブログの著者は,都内某中堅私大に勤務する40歳代准教授です. 自身への備忘録として,初心を忘れないために教育・研究者の心得をまとめます. 1.質の高い教育を行うためには,研究を推進し新しい情報を知ることが前提. 2.時間がないから研究ができない…