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大学教員として生きる道

著者は私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

新しいことを習慣にするためには

人生を成功させるための重要な要素に継続があると思う.

何事も継続によって成就するということは疑いもない事実だ.

 

例えば「英会話」,「料理の腕前」,「引き締まった身体」など特別な能力を持っていなくても,継続することで手に入れられると思う.

 

しかし,英語をネイティブと対等にしゃべれるようになったり,料理人にも負けないようなディナーを毎日作ったり,真夏の海で裸で引き締まった身体で太陽を浴びたり,することは,普通の生活をしていては難しい.

 

毎日,英会話の学習を行い,毎日,身体を鍛え,毎日,手の込んだ料理を行うことができないことは,「意志が弱いこと」が原因のように思う.

したがって,成功している人は相当な意思の持ち主であると思える.しかし,成功している,或いは成功した人が,強烈な意思を持って相当な努力家かというとそうではないように感じる.つまり,成功している人が,その成功に向けた行動をとるときに,その行動を行うか否かを悩みながら行っているのではなく,自然とその行動を行っているように思う.

 

例えば英会話が上手な人が,英語を勉強するか,TVを見るかの選択をしたり,一流の料理人が包丁を研ぐのをめんどくさがったり,一流のスポーツ選手が日々のトレーニングを行うことを躊躇したりしていなく,上達するための行動を自然と毎日こなしているように思う.

 

ある行動をとるときに確かに意志の強さは重要な要素かもしれないが,意志のみではなく,日々の行動をあたりまえにできることが重要なことだと思う.では,その当たり前の行動として習慣づけるためにはどのようにすればよいのかということが重要だ.

その答えの一つに,行動目標を小さくすることが挙げられる.すなわち,日々の小さな目標を達成することにより,継続を優先させることが重要だと思う.

 

「目標を小さくする」⇒「目標を達成する」⇒「継続する」⇒「継続することにより行動目標を強化する」

 

※ 強化とは,行動の内容をより充実させていくことを意味している.詳細は以下の文中述べる.

 

上記の方法は「小さな習慣,スティーブン・ガイズ著,ダイヤモンド社」を参考にしているが,実際私自身も試してみて,この方法が新しい習慣を取り入れるための行動科学領域で最も重要なように思っている.プロチャスカの行動変容理論の発展版,実践版と言えるかもしれない.

この本で示している内容を如実に表している1フレーズを紹介する.

「始まりを重視し,モチベーションよりも行動を先行させ,小さなステップを積み重ねることが大きな前進につながると信じる人生哲学」

 

 

 もう一つ,私自身が重要視している考え方を挙げる.

 

「できない理由を考えるのではなく目的を達成する方法を考えなさい.」

 

という考え方だ.これは,私が以前勤めていた会社の社訓の一つで今でも大切にしている.

 

「時間がないから」

「お金がないから」

「場所がないから」

「仲間がいないから」

 

などのできない理由を探すと永遠に挙げられる。

 

「時間がないなら,短い時間でどうやって工夫しようか,何かを止めて最も重要なことに時間を使う」

「お金がないなら,どうやってお金を集めるか,お金がなくてもできる方法を探す」

「場所がないなら,場所を作る,場所を探す,移動手段を検討する」

「仲間がいないなら,仲間を募る,仲間に声をかける,仲間に入る」

など色々と工夫ができるはずである.

 

できない理由を述べるのではなく,できることを少しでも実行することが重要だ.少しでも行うと前向きに考えることができ,その少しの実行から大きな行動につなげられる.少しの実行から,その実行が継続でき,さらに実行する内容を濃くしていくことは心理学では「強化」という.この「強化」には意志の力というよりは,少し実行することによって得られた達成感などから,自然に行動が強化されると理解できる.

 

ということで最後にまとめると,私自身は下記の小さな目標を達成すべく行動をしていこうと思う.

 

〇毎日,50文字の文章を書く.

〇毎日,スクワットを10回する.

〇毎日,パター練習を10球行う.

 

この続きは1ヶ月後,1年後,10年後にどの程度,達成できたかまとめようと思う.

 

大きな目標はすばらしいが,重要なのは行動だけ!