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大学教員として生きる道

著者は40歳代の都内中堅私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

コロナ禍における大学教員の仕事

令和2年4月より始まるはずの新学期はコロナウィルスの感染拡大予防のため,前代未聞のオンラインにより始まった.

 

特に本年度の入学生は本当に気の毒だし,不安も大きいと思う.一度もキャンパスに来ることなく,インターネットを介した授業を受講することにより大学生としてのていをなしている状況だ.本当にこのままでは,相当まずいと感じるし,大学としての価値はオンライン授業を受講するだけでななく,様々な大学の施設を活用したり,学生同士,学生と教員間のコミュニケーションが取れてこそである.

 

教員からも学生の状況が見えにくいが,学生からも教員の状況が見えにくと思うので今日は,コロナ禍における一大学教員の日常を記述したいと思う.

 

大学教員は裁量労働制(労働時間が決まっていない)ので,授業や会議などがない限り来ても来なくてもよい.むしろ,感染予防の観点から極力自宅によるテレワークが推奨されている状況だ.通勤時間など無駄な時間を減らして成果を出すことの方が大切だと思ている.私自身は感染予防の観点と仕事をスムーズに行うために週2~3日,大学に来ているが,毎日来ている人もいればそうでない人もいる.

 

現在,私の勤務大学ではすべてオンライン授業で行われているため,授業資料の作成に時間を費やしている.オンライン授業の資料作成は,通常の授業以上にエネルギーを使っている.例えば,音声の吹込み,課題の出し方,出席の確認,評価方法など対面の授業が実施できれば意識することがないことに取り組む必要が生じている.

 

研究活動では,今年度はほぼ全ての学会が中止,またはオンラインで実施されるためその準備に相当の時間を費やしている.特にオンラインでの学会開催は,その前例やノウハウが皆無のため手探り状態で実現のためにエネルギーを費やしている.

 

また研究テーマもコロナの影響で変化している.私の中には研究は基本的には世の中に求められていることをやるべきだという考え方がある.したがって,コロナの影響を受けながらもどの様にすれば健全な社会を構築できるか,そのような研究が求められるため必然的にこちらも前例のないなかでの取り組みとなる.

 

非常に漠然とした内容しか示せないのだが,学生の皆さんが在宅ワークで半信半疑で大学の勉強ってこれで良いの!? と思いながら学修を進めていると思うが,教員のわれわれも半信半疑で,オンラインで伝えられることもあるけど,そうじゃないよねと思いながら日々取り組みをしている状況だ.しかし,一方ではオンラインであるため学修内容に向き合うことは通常の授業以上に可能であるとも思っている.つまり,従来の大教室の講義などでは伝えきれなかったこと,学生自身の勉学への取り組みと授業内容の往復などはオンラインの方がスムーズに進められると感じる節もある.

 

現在のエフォートを下記にメモしておく.

 

授業の準備 40%

研究活動 学会関係10%,自身の研究20%,査読など 10%

学内業務 20%

 

理想的には

授業 20~30%

研究 70~80%

学内業務 10%以内

 

今後,双方向型のオンライン授業でZOOMやGoogle Meetの授業は,益々高まりそうだ.学会等でも活用できそうなので本腰を入れて勉強しようかと思う.

 

大学教員の確定申告(パートⅡ)

令和元年度の確定申告は新型コロナの影響で期限が2ヶ月延期した。

 

のんびりしていると,4月17日の期限が近付いてきたのでe-TAXにてサクッと終わらせた。

 

ただ,この確定申告,ほんとややこしい。何がややこしいかというとe-taxシステム,制度,税金の考え方などが複雑だ。一般人には税の仕組みは分かりにくいので税理士という専門職があるのも頷ける。しかし,自分でできることは自分で行うというのが私のポリシーだ。ただでさえ,住宅ローン,奨学金返済,税金の支払い(所得税,住民税,固定資産税など)に苦しめられているのに,さらに税理士事務所にお金を払う余裕はない。

 

過去に以下のような確定申告について記事を書いたが,今回確定申告を行い新しくなった点や気が付いた点をまとめておく。

https://www.daigakukyoin.com/entry/2018/02/25/085627

 

マイナンバー方式の場合

 

1.以前は必要経費について,がさっと領収書をまとめて申告書と一緒に送付していたのだが,その必要はなくなった。ただし7年間の保管義務有。(※個人事業主は必要)

 

2.源泉徴収票につても,平成31年4月1日以降は申告書と一緒に送付する必要がなくなった。https://www.nta.go.jp/information/other/tetuzuki_kansoka/index.htm

 

3.ふるさと納税の寄付金受領証明書についても,申告書と一緒に送付する必要がなくなった。

 

これらの手間が省けるのはとても助かるが,一方ではマイナンバーで個人情報がどこまで共有されているのかという怖さはある。例えばふるさと納税の寄付金額を税務署が確認するのに利用しているデータは,どのように管理されているのか気になる。

おそらく各自治体が申し込みNo.などで管理して,共有していると思うが,これ簡単に改ざんしたり,入力ミスなどが生じないのか気になる。

 

今後,節税に取り組めるとすると確定拠出年金ぐらいかな。。

 

※上記の記事はあくまで個人のメモ程度ですので,内容に関して一切の保証はございません。確定申告,節税等についてはよくお調べください。

 

4月1日 勝負の明暗!

 

3年前の4月3日に下記の投稿を行ったが,今回は残念ながら不採択であった。

 

www.daigakukyoin.com

 

採択された場合は,4月1日に学内の関連機関よりメールで知らされるが不採択の際には,不採択でしたよという連絡はない。そこで科研費電子申請システムにログインして確認する必要がある。下記の交付内定時の手続きを行うをクリックして,課題名が載っていて「所属研究機関処理中」と表示されれば採択である。審査結果を閲覧するのボタンは4月1日時点では関係がないようだ。

 

f:id:shiranaitoson:20200403145140p:plain

 

残念ながら,昔の課題が掲載されているだけでしたので不採択ということか・・・

とは言え,ここで残念がって下を向いていては次がない。

過去に1年間,科研費が途切れたことがあったがその際は民間の財団資金で乗り切った。今回も昨年末に採択された民間予算があるので,何とか研究活動を続けられる状態だ。

この程度で心が折れているようでは,研究者は続けられない。採択率は2~3割程度なので,野球の打率と同じぐらいか。次の打席までにできることをやるのみだ。

 

備忘録として,今後のために反省点をメモする。

・質の高いジャーナルへ論文をパブリッシュする。

・学会参加,論文抄読で新しい情報へキャッチアップする。

・審査員の公開情報を確認して申請のカテゴリーを変更する。

 (平成30年度から大幅に変更されている。)

・申請書のインパクトを高める,人に伝える文言を使う。

 

大学の収入源

大学教員の仕事は教育、研究、社会貢献の3本柱であるとよく言われる。従って何の疑いもなくこの3つに邁進していれば、ある程度の評価を得て昇級するのが筋である。しかしながら、少しは大学の経営的なことも平の教員も考える必要があるだろう。

そこで大学の収入源について見直してみたい。

①授業料、これは一番わかりやすい。

②私学助成(国からの補助金)、これもわかりやすい。学生数や大学の規模、経営状況によって異なる。

③寄付金、卒業生や関連企業などからの寄付なので、優秀な大学ほど集まりやすいだろう。

④事業収入、⑤資産運用、このあたりは分かりにくいと感じる。しかし、医学部があれば患者からの支払いが生じるだろうし、大学のグッズ販売などは分かりやすい。資産運用は土地をかしたり、投資した見返りなどであろうか。

一方で支出については、

①人件費、簡単に言うと給与なのでシンプル、②教育研究費、これは分かりやすい。③運営管理費、施設を維持したり、イベントを行ったりする予算だろう。

 

この様に考えれば企業などと比べて大学の経営経費は非常にシンプルだ。単純に経営状態を良くしようと思えば、学生を増やして教員の人件費を減らせば良いことになるが、教員の人件費を減らそうとすると、1コマあたりの学生数を増やす必要があったり、教員一人あたりの学生数が多くなるので、学生一人ひとりへのサービスが低下する危険がある。更に教員の研究時間を減らすほど担当授業を増やすと、研究が疎かになり外部資金の獲得ができなかったり、研究論文のアウトプットが低下して教育の質の低下が生じる危険もある。

 

一所懸命に取り組めるよう教員のやる気を出させることが、大学経営にとって一番重要なように感じる今日この頃だ。

 

 

 

論文を書くモチベーション

 

最近、論文を書くモチベーションが低下している。その原因を考えてみた。

 

1.任期のないポジションになって意識が低下している。

2.面白いトピックスにキャッチアップできていない。

3.老化現象(特に老眼で小さい字を読むのが億劫?)が進み脳が活性化していない。

 

などが挙げられる。

しかし、論文を書くことは研究者の仕事、調子が良いときも悪い時も、取組み続けることが大切だからやらなければならない。

 

学生時代には研究が面白くて仕方なかったが、今はやらなければならないように感じる自分もいる。現在、私は3つの雑誌の編集委員を担当し、そのうち一つは幹事を行っている。沢山の論文に触れる機会があり、他人の論文にはもっとこうすれば、ああすればと思うのだが、いざ、自分が書くとなると労力は100倍である。

 

過去に書いた集中力を高めるための記事を読みなして気合いを入れよう!

 

書いた論文を誰かが読んで、読んだ人の人生が豊かになったり、世の中が良くなったり、研究者が参考にしたりできれば良いかと思う。

 

 

 

 www.daigakukyoin.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

データをどうやって守るか?

実験や調査で取得したデータをどのように管理するかは非常に重要な問題である.

 

ハードディスク(HDD)やUSBなどに保存をするのが一般的だと思う.

しかし,ハードディスクはいつかは壊れるというのは周知の事実だろう.

下記のライフハッカー(日本版)の記事によると,寿命の平均は,おおよそ4年と書かれている.

しかし,使用頻度や製品の当たり外れもあるようなので注意が必要だ.

 

ハードドライブの平均寿命は? 使わなければいつまでも壊れない? | ライフハッカー[日本版]

 

私自身も過去にハードディスク,PCの故障を経験したことがある.

確か購入して2ヶ月ぐらいだったと思うが,カチカチ言って読み込まなくなってしまった.修理に出すと47万円とか言われ,無理~ ってなり,ダメ元でも自分で分解してみたが全くなにも解決できなく遭えなくおじゃんにしたことがある.その時の写真がこれです.読み込むためのレコードの針のような部品がカチカチ音がするだけでどこをどう直せばいいのやら,,,餅は餅屋でとは正にこのことで残念な気持ちになりました.

 

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この故障を経験した後に取り組んだのが,外付けHDD(ハードディスク),NASの設置だ.ちなみにNASとは(Network Attached Storage)の略らしい.USB接続の外付けHDDでも役割は果たすだろうが,NSAの利点はハブを介して複数のPCからアクセスできること,さらにNASのHDDには2つHDDが内蔵されているものがあり,自動的にコピーをしてくれる点が優れている.万が一NASのHDDの一つが壊れてもデータは生きていることになる.

 

 

PC関連でもう一つ情報提供できることは,PC内のHDDを定期的に交換することが重要だろう.すなわちHDDには寿命があるので3~5年に1回はHDDを交換することによって,PCが長持ちする.私は今利用しているPCは今年で10年目だが,全く問題なく動いている.その間にHDDは3回交換した.今はSSDを利用しているのでPCの立ち上がり速度は極めて速く,電源を入れてからの使用までのストレスは皆無だ.

 

 

 

HDDの取り換えと聞くと,何だか難しく感じる方もいると思うが至って簡単だ.まず,既存のHDDのデータを新しいHDDにコピーする.そして,既存のHDDを取り外して,新しいHDDまたはSSDを取り付ける.以上,終了である.その作業を行うために下記のソフトウェアを用いると便利だ.無料版でも十分に機能する.

  

学会発表の目的

8-9月は学会シーズンで大学の授業がないこの時期には学外に出ていることが多い.

学会に参加するポリシーとして,私は2つのことを自分に課している.

 

一つ目は「学会に行く=発表する」こと.

 

二つ目は「学会に参加する=質問をする」こと.

 

である.

 

一つ目の学会に行く=発表するは研究者である以上,当然であると思っている.発表をすることで,自分の研究について様々な指摘を受けることができ,反省点を持ち帰り次回に向けて研究をブラッシュアップすることができる.

 

人間は年をとるとだんだんと叱られることはなくなってくる.若い時は上長に,あるいは指導教員に,或いは先輩に叱られることは日常であったが,年齢を重ねるごとにその機会は少なくなってくる.そうすると,間違っているのか正しいのかを自分のみで決定していかなければならない.そのことは,一見,楽なようであるが実際には責任を伴う行為である.

従って学会発表を行うことによって指摘されることは大変名誉であると思う.

 

もう一つ,発表する目的は,マイルストンの役割も果たしている.先に演題と抄録を提出し,発表があると必ずそこに向けて自分で研究を進めることになる.人間,期限が決まっている方がそこに向けて頑張れるということがあると思う.

 

二つ目の学会に参加する=質問をすることは,一つ目の発表するの裏返しで,参加する以上は発表者に対して,気づいたことをフィードバックするべきだと思う.このフィードバックがなければ発表する意味は半減すると思う.

学会発表は,論文の公表よりもハードルが低く,基本的には発表したければ学会員であれば誰でも発表ができる.その分,質の低いものもあれば,完成度の高いものもあるし,教授の発表もあれば,大学院生の発表もある.

 

玉砕混合であるが,中には磨けば非常に優れた内容に発展が見込めるものもあるし,現時点で完成度が低くても,リサーチクエスチョンに優れた内容もある.発表者と聴講者がお互いに意見を言い合うことでより良い学会にしていくことが重要だと思う.