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大学教員として生きる道

著者は40歳代の都内中堅私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

今まで読んだ自己啓発本は役に立っているのか?

大学卒業後から20年近く経ったが,これまで数々の自己啓発本を読んできたと自負している.自己啓発本を読んではやる気になり,一定期間が過ぎるとその内容が記憶から薄れて行き,数か月経過しては別の自己啓発本を読んでやる気になり・・・ということを何十回と続けてきたように思う.

 

そこでこれまで読んできた自己啓発本を振り返り,その内容をまとめることで理解を深め実行に移せるようにしたいと思う.本の主旨と私の理解がずれていることもあるかと思うが,あくまでも私自身の記憶想起のために書いているのでご容赦いただきたい.

 

最も印象に残っているのはスペンサージョンソン著の「チーズはどこへ行った」である.

この本は,自身をネズミにたとえ,チーズは生きていくための餌であり,一つのチーズにかじりつき,残り少しになってもまだそのチーズにかじりつくような生き方をするのか,チーズが少なくなってくる前に,別のチーズを探す旅にでるような積極的な生き方をするのかを例えている.私自身の生き方に照らし合わせると,20歳代30歳代は冒険型の後者であったかと思うが,40歳を過ぎたころから少し前者になりつつあり,そのうちチーズがなくなるのではと恐ろしく感じる今日この頃である.守るものがあっても常に攻める姿勢で人生を渡りたいものだ.大学経営に置き換えると,学生の数が減ってきているのに従来の業務をこなすだけでは発展性がないばかりか,そのうち高校生に選択されない魅力のない大学になってしまうだろう.そうなる前に魅力あるカリキュラムを提案したり,組織を改編したり,興味の沸くような授業を展開する必要があるだろうと思う.

 

次に思い出すのはブライアントレーシー著の「10年かかるところを2年でできる」や「カエルを食べてしまえ」という本だ。前者の本は新入社員時代にギラギラしていた頃に読んだ.未だにその本の付録についていた21つの行動目標のカードを手帳に入れている.もうボロボロになっているが時々見直すことがある.特に印象に残っているのは,「対人」の項目に「周囲の人と接する時は,最も重要な顧客と接する様にしなさい」というところだ.カエルの方は,一番重要であるが嫌な仕事でやりたくない,後回しにしたい仕事をカエルに例え,その「カエル」=「嫌な仕事」を先に食べてしまえ=やってしまえということだ.

 

その他,ドラッカーの「マネジメント」,「プロフェッショナルの条件」,スティーブンコービーの「7つの習慣」,茂木健一郎の「脳を活かす勉強法」シリーズ,和田秀樹の勉強法に関する書籍,ピーターフランクルの頭が良くなる書籍などなど挙げれきりがない.

 

様々な自己啓発本を読んで思うことは,結局のところ行動するのは自分なので自分自身でやり方を見つける事が大切で,自己啓発本を読んでも能力が向上したり,出世したりすることはないと思う.映画を見て主人公になったつもりになるのと似ているのかもしれない.自己啓発本を読むとあたかも,その本に書かれている仕事のやり方を手に入れたかの様に錯覚してしまうのは何故だろうか.

 

イチロー選手はあるインタビューの中で,あまり本を好んで読まないと言っており,その理由として,本には答えが書かれているので,そこは自分自身で考えたいという様な事を言っていた. なるほど,言っていることはよく理解できる.

本という形式ではなくても,人に伝える指導という場面でも同じようなことが言えるのではないだろうか.一番重要な,肝となる部分は自分で考えなければならないが,その自分で考えるきっかけを作ることが指導者に求められることであろう.

そうであれば,自己啓発本も当人が考えるきっかけを与えるものでないと意味がない.これはコンサルと企業,教師と生徒,指導者と選手,上司と部下などの関係であっても同じことがいえるのではないだろか.

 

 そのように考えると,自分で考えるヒントとなった自己啓発本は実際役にたっているかとも思うが,マニュアル的に〇〇をすべき,△△の行動は□□□のようにすべき,というようなものはあまり役に立たないであろう.

 

結論をまとめると自己啓発本に書かれているような内容を参考に,或いは自己啓発本など読んでいなくても,常に自身で考えて行動し,アウトプットを出せる状態になっていることが重要だと思う.