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大学教員として生きる道

著者は40歳代の都内中堅私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

学会賞を受賞したこと

久々に学会賞を受賞することができた.6年ぶりということになる.筆頭発表者としての受賞は今回で生涯2回目であった.

 

中には何度も受賞される先生もいるが,40歳を過ぎても未だ2回目,しかも国内のみというのは研究者としては3流かもしれない.それでも,私のなかではやってきたことの方向性が間違っていなかったことを確認するには十分な根拠となったし,この学会での仕事を重要視しようと思う動機となった.

私なりに受賞できた理由を分析してみた.

 

・研究の着眼点として,新しい手法を用いた実践研究ができたこと.

 

・今回の学会に関わって数年して運営面で何らかのお手伝いをしたりして,顔を名前を覚えていただけるようになってきたこと.

 

・今回の研究を皮切りに,今後の発展性が見込めるとうこと.

 

これらの3つの理由が今回の受賞につながったのではないかと思う.

 

研究テーマについての考え方は様々あると思うが,私のなかではメインの分野とサブの分野に分けて考えている.メインの分野は,私のなかで最も重要視しているテーマで,これまでも継続的に研究を進めてきたため,科研費等の採択,論文投稿,査読依頼が来るようなテーマだ.もう一つ,サブのテーマは複数あるのだが,今回の研究のように偶然,共同研究者が新しい測定技術を持っていて研究をスタートさせることができたり,私自身のほんの少しの興味から始めたような研究だ.

だが,最近,私のなかで何がメインで,何がサブか,分からなくなってくることがある.あまりにも色々なことに興味があって,色々な分野に足を突っ込んでいるように感じている.そろそろ,この分野では誰にも負けない,というようになりたいのだが,なかなかそうならない.

 

マサチューセッツ工科大学(MIT)教授の利根川進さんは,1987年に生理学・医学の分野でノーベル賞を受賞されているが,脳神経や学習にも高い関心を寄せて研究を進めている.研究テーマの設定についての問いに「自らの好奇心のなすがままに」と回答されているようだ.大変心強いアドバイスだと感じる.日本にいると,この先生はこの分野の大家だとか,ある分野で突出した方が別の取組みをすると最近どうしたんだろうとか,そういう雰囲気を少なからず感じるが,もっと自由に好奇心がなすままに研究を進められるようになった方がいいと思う.